当院の取り組み

当院の取り組み | 平成19年

12月院内研修会「輸液について PartⅠ」

平成19年12月26日
レポーター 吉村
講師 株式会社 大塚製薬工場

今回は大塚製薬株式会社の前之園様を講師にお招きし研修会を行ないました。

輸液とは・・・

輸液は、急性期ショックの改善、血圧維持のために、また、一部の代謝性疾患では原因療法として重要である。しかし、過剰な輸液は脳浮腫を助長し、逆に、不足は脱水や、アンバランスをきたす。また、頭蓋内圧を下げる目的で、使用される高張液の点滴では、一定の速さで輸液をしないと効果が出ない為、指示速度を守る。

輸液の目的・・・
体液管理
→ 水・電解質平衡の維持・酸、塩基平衡の維持
栄養補給
→ エネルギー源・体の構成成分
血管の確保
→ 薬剤投与のルートの確保
脱水・・・ なんらかの原因で体液量(水と電解質)が減少している状態をいう。
脱水に対する主な治療
水・電解質の補給:水欠乏性には水を、NA欠乏性にはNA入りの溶液を補給する。
  1. 経口補給
  2. 経管補給
  3. 補液補給
患者の状態、特に血液、尿、心電図、CVP等の検査結果をみながら、輸液の内容、量、速度が細かく決定される。
輸液療法時の注意点
急速な輸液は、心臓や腎臓への負担が大きい。とくに予備力の低下している高齢者や、衰弱している患者の場合には、不整脈や、肺水腫などの合併症が起こりやすい。注入速度に注意するとともに、全身状態の観察を頻回に行うことが重要である。
感想
今回の勉強会に参加して、輸液について数多く学ぶことができました。これからの仕事現場で少しでも活かしていけたらと思います。

11月院内研修会「あいさつ、言葉づかいのマナーについて」

平成19年10月28日
レポーター 梶原

10月28日の研修会では「あいさつ、言葉遣いのマナー」について勉強会を行わせていただきました。今回は全体で約80名近くの参加者がありました。

敬語の種類について

敬語は、尊敬語・謙譲語・丁寧語の3つに分けることができます。これらは混同して使われている場合も多く、注意が必要です。

尊敬語
尊敬する人や、その人の動作、事柄などに対して表現し、相手を敬う言葉。
看護部長がおっしゃいました。
謙譲語
自分や、自分の動作などを相手よりも低めて表現する言葉。
私は、看護部長に結果を申し上げました。
丁寧語
尊敬の気持ちを表すために、丁寧に表現する言葉。
私が代わってお話しします
これらを使うことによって得られる効果が4つあります。
  1. 尊敬の心を表します。
  2. 調和をつくり出します。
  3. 言葉の身だしなみを整えます。
  4. 教養と礼儀を表します。

あいさつ、言葉遣いの5S対応
  1. 笑顔(SMILE)
  2. 身だしなみ(SMART)
  3. テキパキとした動作(SPEED)
  4. 思いやり(SINCERITY)
  5. 学び(STUDY)
まとめ

今回の研修会ではあいさつの必要性を学ぶことができて良かったと思います。また、これからは言葉遣いにも気をつけて仕事に学んでいきたいと思います。

10月院内研修会「感染症予防におけるワクチンの役割」

平成19年10月24日
講師 (株)万有製薬 川崎年雄 様

今回は、万有製薬株式会社、ワクチン事業部より川崎年雄様を講師にお招きし研修会を行ないました。

○予防接種とは
人為的に何らかの方法で作られたワクチンを、人に接種することにより、人の感染源に対する特異的免疫機能を一定以上高め、その結果、感染源が進入した場合でも感染は起こすが、感染症は成立させない為の手段である。

○ワクチンを接種する意義
  1. 集団防衛
    接種を続けることで社会的に病気を根絶する。
  2. 個人防衛
    自分自身の責任のもとに病気から身を守る。
○1994年の予防接種法改正
→接種義務から接種努力義務へ
  • 小児のインフルエンザが任意接種となる。
  • 予診の充実、情報提供の徹底
○2001年の予防接種法改正
高齢者を対象とした法による予防接種開始
補足:高齢者におけるインフルエンザの発生状況を踏まえ、インフルエンザを予防接種 の対象とし、併せて予防接種の対象疾患を類型化した。
○ワクチンの種類
生ワクチン → 弱毒化された病原体(細菌やウイルス)
不活化ワクチン → 培養後に殺した病原体(細菌やウイルス)
コンポ-ネントワクチン → 培養した病原体から免疫原として有効な成分のみを抽出・精製したもの。
トキソイド → 無毒化した細菌の毒素
○他のワクチン製剤との接種間隔
生ワクチン接種後 → 27日以上 → 生ワクチン・不活化ワクチン接種
不活化ワクチン接種後 → 6日以上 → 生ワクチン・不活化ワクチン接種
インフルエンザについて

講師 隼人温泉病院 循環器部長
市成 浩太郎先生

○インフルエンザにかかると
喉や気道には、外部から菌が入ってくるのを防ぐ働きがあります。インフルエンザウイルスはその働きを弱めてしまいます。防御機能の弱まった、喉や気道を多くの菌が簡単に通過し肺炎を起こしやすくします。
○インフルエンザワクチンによる副反応
局所状態
発赤、腫脹、疼痛などを認めることがあるが2~3日で消失。
全身状態
発熱、悪寒、頭痛、倦怠感など2~3日で消失。
過敏症
まれに接種直後から数日中に発疹、蕁麻疹、紅斑、掻痒等。
重篤な副反応
ショック、アナフィラキシー様症状(ほとんど30分以内)その他、ギランバレー症候 群、けいれん、急性散在性脳脊髄炎(ADEM)等

感想
今回の、研修会で予防接種の必要性、大切さを学ぶことができました。感染を防ぐ為に も予防接種や手洗い・うがいをこまめにしたり、マスクを付けたりと自分自身でも気をつけていきたいと思います。

9月院内研修会「移乗・移乗動作について」

平成19年9月26日
講師 回復期リハビリ病棟
ADLチーム

今回の院内研修は、当院の回復期リハ病棟、ADLチームによる「移乗・移乗動作について」でした。

最近、看護・介護職の労働災害で、大きな問題として取り上げられているのが腰痛で、この原因の一つが移乗動作の介助です。移乗動作の特徴は、介助が頻回に行われることと、介護量が大きいことの二つがあげられます。今回、介助する側、介助を受ける側の両者にとって適切な介助動作が行え、少しでも事故発生件数の減少につながればと思いテーマにしました。私たちが学習するうえで活用・引用した本(以下「本技法」と略す)も併用してすすめていきます。

移乗動作とは、車椅子からベッドなど日常生活のなかで、乗り移る動作のことで、移動動作とは、歩行に限らず車椅子移動、両手・両足を床につけての移動などの動作のことをいいます。私たちが普段している移乗動作と、本技法の移乗動作の構成を比較してみると、普段している方法は、立つ(上げる)→回転する(降ろす)→座るという介助する側は介助を受ける側に一緒に体重を持っていく方法で、本技法は重心を足部へ移す(前へ移動)→回転する(後ろへ移動)→重心を坐骨へ戻すという、介助される側の重心を利用しリズミカルにする方法です。

移乗動作の最大の問題点は、今述べた私達が普段している「持ち上げる」という動作で、これによって介助する側は腰痛、介助される側はぶつけるなどの事故につながってしまいがちです。そうならないためにも、個々の障害に応じた技法を用いることが必要です。下肢の支持性があるタイプは、対象者の残存機能を最大限に活用するので、部分介助が適しています。対象者の下肢を、運動の軸として回転すれば腰痛や事故発生の軽減につながるのではないかと思われます。下肢の支持性がないタイプは、残存機能の活用が期待できないので全介助が適しています。極力、上に持ち上げないパターンを選択すればよいと思われます。

感想
私もADLチームの一員として活動しましたが、「移乗動作」はどこまでも追及できるテーマで「奥が深い!!」と学習しながら痛感しました。
介護職には欠かせない「移乗動作」なので、介護者の動き方、介助者と患者様との距離・動作の速度など、介助していくうえでスタッフと共有し学習していきたいです。

8月院内研修会「ST(言語療法)概論について」

講師 香川 勇治
レポーター 松尾

今月の院内研修会は、言語療法士・香川さんに「ST概論について」お話していただきました。まず、失語症についての説明、摂食・嚥下障害についての説明、口腔ケアについての説明がありました。そこで学んだことを説明したいと思います。

1、失語症
失語症とは、一度獲得された言葉(聞く・読む・話す・書く)の能力が大脳の損傷によって障害されたもの。言葉を聞いて理解する、読んで理解する、話す・書く能力の全てにおいて何らかの障害がみられ、その特徴から様々なタイプの失語症に分類されます。

失語の要因

脳血管障害→脳梗塞

  • 脳出血
  • クモ膜下出血

その他→脳外傷

  • 脳腫瘍 等

2、摂食・嚥下障害
摂食・嚥下って何?

嚥下とは
口の中の飲食物を飲み込んで胃まで送り込むこと。

摂食・嚥下とは
認知機能や食事動作を含めた食べること全般であり、人間の生命維持に必要なエネルギー源を口から体内に取り込もうという広い意味を持ちます。

  1. 先行期・・・食べ物を見て確かめ口元まで運ぶ段階。
  2. 準備期・・・食べ物を口に入れてから噛み砕き舌の上で飲みやすい形に整える段階。
  3. 口腔期・・・食べ物をのどの奥に送り込む段階。
  4. 咽頭期・・・食べ物の塊をのどの奥から食道へ送り込む段階。
  5. 食道期・・・食べ物の塊を食道から胃へ送り込む段階。
①~⑤→摂食嚥下 ③~⑤→嚥下

3、口腔ケア
摂食・嚥下訓練を開始する前提

口腔ケアなしで経口摂取は困難

問題点
  • 職員が同じ目線にたっていない。
  • 職員のレベルが一定の高さにない。
  • 情報が共有されていない。
  • マンパワー不足。
今後の対策
  • 勉強会の開催。
  • ケアが困難な患者様へのセラピストの介入。
  • 他職種との情報の共有。
  • 口腔ケアチームの立ち上げ。

まとめ
最後に、今後の展開として、勉強会の開催、リハ室と病棟の、密な情報交換、嚥下チームの立ち上げ、マニュアル化等に、力を入れて、一人一人の意識を高めて行けたらよいと考える。また、私たちも実際、現場で働く上で、本日学んだことに注意して患者様の食事介助、口腔ケアをしていきたいと思います。

7月院内研修会「糖尿病について」

隼人温泉病院
研修委員会 山崎

7月25日(水)小野薬品工業株式会社の久富様を、講師にお招きし「糖尿病について」と題して勉強会を行いました。糖尿病とその合併症についても具体的にお話いただき、看護職員のみならず事務職員等も多数参加し、久富様の講義に聞入っていました。

糖尿病の三大合併症の発症時期の早い順
  1. 糖尿病性神経障害
  2. 網膜症 → 失明
  3. 腎 症 → 人工透析

上記、合併症の中で早期に現れるのは神経障害である。この発症を見逃さない為には、常に足の状態を観察する必要がある。自己で観察できない部位は、鏡を利用したり、家族に観察してもらう等の方法をとるとよい。

足の観察の要点
  • 変形はないか
  • 皮膚の色の変化・乾燥・水ぶくれはないか
  • 巻爪・深爪・爪白癬はないか

治りにくい水虫や、皮膚のひび割れ等は神経障害の疑い有り!!

Q,では、なぜ足の観察を観察するの?
A,神経障害が進行すると足にけがをしても(感覚がなくなり)分からなくなるから。

小さな傷 → 化膿 → 潰瘍 → 壊疽 → 足の切断

解説:足先の感覚がなくなることによって、小さな傷に気づかない。そのため図のように、ゆっくりと神経が壊れていき、気づいたときには手遅れになる。と、いうことで足の観察が非常に重要なのです。

病院での診断手技と診断
診察の前に、足チェックシート(日本糖尿病対策推進会議作成)の問診を患者様に記入していただく。
アキレス腱反射検査を行う。アキレス腱反射検査とは、全身腱反射のうち、最も早期に機能低下するアキレス腱反射を検査するものである。この検査は、神経障害の診断には有効である。また、感覚検査には針を使用することもあるが、現在、竹串が推奨されている。診察室でも靴下を脱ぎ、足を医師に観察してもらうことが望ましい。

足の上手な洗い方
石鹸をよく泡立て趾間・足裏を丁寧に洗う。皮膚の乾燥や白癬が強い場合には、刺激の少ない弱酸性石鹸を使用する。

その他、気をつけること・・・
  • 鶏眼やタコは自分で処置しないようにしましょう
  • 靴下は綿製品で白い色を選びましょう
  • 靴は夕方選びましょう(足がむくむ夕方に)
  • 爪を切る時は深爪にならないように気をつけましょう
  • 足の乾燥には尿素入りの保湿剤をぬりましょう

まとめ
今回の研修で、糖尿病の合併症は恐ろしいものであるということが理解できた。しかし、自己観察により、重症化を予防できるということも同時に理解した。当院でも、糖尿病で治療中の患者様に問診を行ったり、結果によってはアキレス腱反射検査を行ったり、自己診断方法を指導することで、患者様の合併症発症を予防できればよいと考える。
小野薬品株式会社の久富様には、貴重な話をいただきまして、ありがとうございました。軽食・飲料もご準備いただき職員にも大好評でした。今日の研修を、明日からの診療、看護に役立てたいと思います。

6月院内研修会「排泄ケアについて」

レポーター 岡元

今回、ユーシービイージャパン株式会社より講師をお招きして、排泄ケアについて勉強会をしていただきました。排泄ケアは、24時間、回数多くご本人のペースに合わせて行う必要があるとのお話でした。

排泄ケアには、トイレでするだけではなくP/WC(簡易トイレ)と尿器があります。P/WCにもいろいろ種類がありますが、たとえばその人にあった体格または座位の保持が、できているかなどです。また尿器は比較的すぐに尿を廃棄できたり、ベッドサイズに週尿器を置く場所がある場合には、逆流防止弁のついた尿瓶が便利になり、すぐに捨てに行けない場合にはホースのついたタイプ、特にとりこぼしが起こりやすい時はセンサー付きの収尿器などがあります。このように、P/WC、尿器を使うことによって、オムツが外れれば「はくタイプ」のオムツを使用していきます。この「はくタイプ」のオムツは、立位が保て、動ける人にとってはパンツと同じように使える便利なオムツです。また、排泄にはこれ以外にも尿道留置カテーテルというものがあります。これは、尿の排泄のために膀胱へ挿入する柔らかいシリコンまたは、ゴム製のチューブのことで男性および女性における尿失禁の対処法としてすすめられるものであります。

留置カテーテルのメリット
  • 尿量がわかる
  • 汚染が少ない
  • 安楽が保てる
  • トイレに行かなくて良い
  • 残尿がなくなる
  • 肝臓への逆流防止
留置カテーテルのデメリット
  • 外から見える
  • 詰まる可能性がある
  • 不快感がある
  • 行動制限

のようなことがあります。
また排泄だけでなく食事や日常生活の能力から要介護区分で分類されます。介護保険では「要支援」「介護区分1~5」までの分類があります。

要支援 部分的には介助を必要とするが、排泄や食事はほとんど自分一人でできる。浴槽の出入りなど一部介助が必要。
要介護区分1 部分的に介助を必要とするが、排泄や食事は自分一人でできる。排泄や入浴などに、一部または全介助が必要。
要介護区分2 排泄や入浴などに一部または全介助が必要。
要介護区分3 排泄が自分一人でできない。排泄や入浴、着替えなどに全介助が必要。
要介護区分4 排泄がほとんどできな。問題行動や理解の低下が見られる場合が多い。立ち上がりや歩行が自分一人でできない。入浴や着替えの全介助、食事の一部介助が必要。
要介護区分5 排泄や食事がほとんどできない。

最後に、排泄とは生きているなかでとても大事なことです。自分自身、今回の院内研修に参加さしていただき、知識が少しでも向上し、一人一人の患者様に対しての排泄ケアに取り組んでいきたいと感じました。

5月院内研修会「院内感染について」

H19年5月23日
レポーター 堀切
院内感染防止と消毒薬について薬品会社(アトル)の方をお招きし研修会開催
研修の目的
  • 院内感染防止対策の概要を知る
  • 消毒薬の特徴と使い分けを修得する

院内感染とは
医療施設の中で
  1. 患者様が、もとの病気とは別に新たに感染した感染症
  2. 医療従事者や訪問者が感染した感染症
    • 入院、外来患者の治療や処置に関連した感染
    • 抵抗力の低下に伴う日和見感染
    • 医療従事者の針刺し事故などによる職業感染
    • 市中感染の院内への持込による感染
が問題になっています

院内感染の主要原因菌
MRSA『院内感染の主要原因菌』
  • MRSAを含む黄色ブドウ球菌は、ヒトの鼻腔や皮膚、消化管内の常在菌
  • 通常はほとんど無害
  • 術後患者様や、抵抗力が低下した患者様で重症化
  • 腸炎、敗血症、肺炎などを発症
  • ほとんどの抗菌薬が効かない

多剤耐性緑膿菌(MDRP)
『緑膿菌は日和見感染の代表原因菌!』

  • 緑膿菌は、自然環境、生活環境に広く分布する常在菌
  • 水回りに良く見られる
  • 健常人には無害
  • 抵抗力が低下した患者様で、敗血症、肺炎などを発症する
  • MDRPはまず検出されない特殊な菌で、多くの抗菌薬が効かない

予防策
標準予防策(手洗い、手袋、マスクやゴーグル)
感染経路を遮断する方法(接触予防策、飛沫予防策、空気予防策)

上記の他、消毒薬についての取扱や使用方法などについて職員一同理解を深めた。

4月院内研修会「口腔ケアについて」

レポーター 研修委員 柴田
4月の研修会は、ティーアンドケー株式会社の室屋様をお招きし、「口腔ケアについて」講習会を開催いたしました。

まずはテキストに沿って、急性期病院と口腔ケアの説明、癌患者の方の口内ケアの説明、糖尿病の方の口内ケアの説明、緩和ケアにおける口腔ケアについての説明、摂食・嚥下障害患者における口腔乾燥と口腔ケアの説明がありました。そこで寝たきり状態患者の口腔ケアについて学んだことを説明したいと思います。

  1. 液体の咽頭方向への垂れ込みに注意する。
    食物残渣やカピカピがある場合
    • 口腔ケアをする時には垂れ込み防止のため、できるかぎり「吸引器」を使用する。
    • 義歯をしている患者の場合は義歯を外して義歯もきれいに洗浄する。
  2. 誤嚥のリスクが低い場合。
    • スポンジブラシに「マウスウオシュ(洗口剤)」を浸しカピカピを軟らかくするためにカピカピにあてて濡らし、数分後、軟らかくなった後、適宣吸引しながらスポンジブラシなどでカピカピを取り除く。
  3. 誤嚥のリスクが高い場合
    • 咽頭方向への液体の垂れ込みをさけるため「オーラルバランス(保湿ジェル)」をカピカピの上から塗りつけ数分後軟らかくなったあと、適宣吸引しながらスポンジブラシなどでカピカピを取り除く。
  4. 通常の歯ブラシによるブラッシングができる場合。
    • なるべく柔らかい歯ブラシや「スパーソフト歯ブラシ」のような粘膜ブラシを使用し歯がある場合は「トゥースペースト(歯みがき剤)」歯が無い場合には「マウスウオッシュ(洗口剤)」を適宣つけて歯牙および舌・口蓋など口内歯牙、粘膜前面をブラッシングする。

まとめ
簡単には説明しましたが、口腔ケアは一番大切なケアだと私は思います。今回の院内研修を活かして知識・技術を学び一つ一つスキルあげて患者様に正しい口腔ケアを実施したいと思います。

『AED三台設置と松城会救急処置実習講習会』について

レポーター 研修委員会 市成浩太郎
平成18年11月、松城会の施設にAED「直流徐細動器」[フィリップス社製]を3台購入設置いたしました。(隼人温泉病院(訪問看護ステーションと兼用)、老健「希望の里」、グループホーム「ゆうゆう」の三カ所に設置)

導入設置にあたり、まず、フクダ電子の村岡さんより、松城会の職員に対して(看護、介護職だけでなく事務職員や厨房なども含め全ての職員が一回は参加することとして)、AEDの使用方法について平成18年12月~19年2月まで計3回の研修会を行っていただきました。
各回、40名程度の参加者があり、新しい器械にとまどいながらも、新聞やニュースなどで、マラソン大会などでAEDがあったおかげで救命された記事などを見た方などは、興味を持って熱心に聴講していました。
器械の音声ガイダンスに従って、正確に装着すれば、何も問題ないことを、皆さん実感されたようでした・・・。 その後、今回3月30日(金)PM5時30分から、「霧島消防局警防課、および隼人分遣隊」の総協力をいただき、老健「希望の里」において、AEDを用いた初期救急の手順について、小グループ毎の実践実習を行いました。
霧島消防局警防課の吉村様からの簡単な解説と同課の五領様のお手本の実技のあと、10人くらいの小グループに分かれての、救急隊が到着するまでの救急処置について、ペアを組んで実地に基づいた訓練をすることができました。
当院の実習用人形の他、消防署の方から4体の実習用人形を、お持ちいただいて、他社のAEDを含め計5台のAEDをもちいて、それぞれのグループで、実習していきました。はじめは、恥ずかしさもあり、しどろもどろな人もいましたが、しだいにコツをつかんで、意識反応の確認から、気道確保、心臓マッサージ、AED電極の装着法までスムーズにこなせられるようになっていきました。
隼人分遣隊からも計5名の隊員の方が、ご指導いただき、ご自分たちの経験もご披露いただきながら、和気藹々のうちに、一時間の実習はあっという間に経過しました。
最後に、警防課吉村様から、まずまずのご評価をいただきほっとしました。参加者にとっては、今後のいざという緊急時に役に立つスキルを身につけられ、有意義な実習講習会となったことと思います。
日常業務の大変ご多忙でお疲れの中、準備から、また丁寧なご指導までいただきました、霧島消防局警防課、および隼人分遣隊の皆様に、紙面をお借りし、あらためて感謝申し上げます。
残念ながら、実習に参加できなかった方のためにも、また秋頃には、再度このような救急に関する実習を開催したいと考えています。

平成19年3月 院内研修会「吸引について」に参加して

レポーター 受付 福元
今月の院内研修は、一病棟の看護師、宮園さん、長谷川さんが担当で「吸引について」の発表でした。
まずはテキストに沿って、吸引器を使用しての手順、留意点の説明がありました。
いつでも使えるように、必要物品を確認し、清潔にしておく、吸引を行う場合は、吸引するタイミング、患者様の顔色、口唇色、喘鳴や咳漱の有無、程度、呼吸の回数、リズム、深さ、各肺野への空気流入、分泌物の確認し行う。患者様が嘔気を感じたら、直ちに中止し、背中をさすったりして様子を伺う。吸引を続けることで、嘔吐し、誤嚥の危険性も出てくるので注意して行う。患者様にとっては、必要最小限の時間に手際よく対応できる処置が肝要だと思いました。
目新しい所として「スクイージング」による吸引法の説明でした。これは、医師や理学療法士が患者様の痰の貯留を確認し、体位を変えながら、腹部をさすったり、強く押す補助をすることによって、自力で喀出が出るようにする方法です。これは、かなりの熟練した技術と労力のかかる方法と思いましたが、患者様の負担が少なくなることを考えると、吸引器での喀出だけよりもよいのではと思い、吸引の方法にも色々ある事を知りました。
私自身は、事務職ですので、「吸引」については、直接携わることもなく、単純に痰がのどに詰まって、その詰まったものを除去して、呼吸を楽にしてあげる為だけの処置としか思っていませんでした。喀痰の充満によって、喀痰中に含まれる物質や細菌などで肺炎をおこしたり、呼吸障害にまで発展してしまうと生命にも危険が及ぶ事態も起こり得ます。特に嚥下が低下した高齢者では、嚥下障害を起こし除去せずに食事介助を行うと危険であることも知ることができました。
このように、院内研修に参加して、現場で行われている医療行為がどんなものであるかを知ることができました。とても貴重な時間だと思いました。同じ職場に勤める職員の一人として、事務職だからといって「知らない」ではいけないし、知ってるつもりでいることもあらためて聞かれますと、すぐに答えられないこともあります。私自身、この研修に参加しレポートを書くことによって、あらためて色々と、勉強させていただきました。

霧島市消防局主催 一次救急 講習会に参加して

レポーター 訪問看護 森茂美和
霧島市消防局に、「救急車が来るまでに」というテーマの応急手当の講習を受けに行ってきました。消防士の方から先生と看護師の私達に指導するのは、非常にやりにくいのですが…と言われましたが、かえってこちらが非常に緊張してしまいました。
まず、テキストに沿って救命のリレーについて説明がありました。心臓や呼吸停止の場合、蘇生を行って助かる可能性の時間は約10分間。救急車が到着するまでに全国平均で6分以上かかるそうです。もし、救急車が来るまで手をこまねいていては、助かる命も助けられない事になります。霧島市では、年間5099回の救急車の出動があり、その内110件が呼吸停止状態だそうです。びっくりしました。
救命処置の流れについて説明を聞いた後、いよいよ実践練習でした。いざとなると心臓パクパクです。まず、倒れている人に近づく際、周囲に危険が及んでいないかを観察し確認。「周囲の状況よし」と言う場面で、大声で「現場よし」と言ってしまって爆笑でした。出血がないか「出血なし」と確認。次は倒れている人の耳元で「大丈夫ですか」と肩を軽く3回たたき反応を確認。「意識なし」であれば、「誰か協力をお願いします」と助けを求めました。できれば2人の方に協力をしてもらい、「119番通報」と「AEDを持ってきて下さい」とお願いをします。霧島市では、現在市役所や空港など約23施設に設置されてきているそうです。
次に、気道の確保・呼吸の確認をし、「呼吸なし」であれば、人工呼吸2回。入っても入らなくても2回吹き込むのみでいいそうです。何よりも大切なことは、脳へ一刻も早く心臓からの血液を送ることであり、人工呼吸よりも心臓マッサージを重視すべきとのことでした。
その心臓マッサージ開始。1分間に100回のリズムで、胸が4~5cm沈むように圧迫。30回繰り返します。人工呼吸2回、心臓マッサージ30回が1サイクル。救急隊に引き継ぐまで絶え間なく行います。特に心臓マッサージ30回は、声に出し回数を数えながら行うので、結構時間がかかり体力を使う作業になります。
ここでAED到着という設定でした。音声に従って電源を入れます。意識のない方でもきちんと「洋服を脱がせます」と声かけする事も大切と教えて頂きました。ここでまた自分を振り返り反省です。慣れてくると大切な事を見落としがちです。胸に汗や水がないか、貼り薬やペースメーカーはないか確認後、電極パットを貼り、心電図の解析。AEDが必要な場合は、「離れて下さい」と声かけし、電気ショックを実施します。
実施を何度もさせて頂き、とても勉強になりました。いざという時に、冷静に判断し、落ち着いて行動できるようになり、この講習で学んだことが実践出来るようにしたいものと思いました。
最後に、市成先生のご友人で消防局隊勤めの消防士の方に、局内の見学をさせて頂きました。救急隊の方や消防の方々に、指令部では広い霧島市内の各部署の状況が、一目で把握出来る大きなパネルに写し出されたモニター類を見せていただきました。又、ビル等での援助における特殊訓練も披露してもらいました。そして、日頃格納してあるはしご車やレスキュー特殊車両の一部を駐車場にて公開実技を行いながら親切に説明・紹介して下さいました。私たちも童心に戻ってとても感動しました。霧島市を立派な方々が守って下さっているんだなあと心強く思いました。4月5日からは、隼人の分遣隊も新しい宿舎へ移り、より機能的になるそうです。この機会を大切に、病院と救急隊との連携がより一層スムーズにいき、1人でも多くの方の命を救うことにつながればと願って研修を終了しました。