グループホームゆうゆう

隼人温泉病院
平成27年12月1日 発信

■ 介護記録
 介護保険制度において、高齢者福祉施設をはじめとする介護施設や事業所は法令遵守に基づいて、日々の介護を提供するうえで様々な記録を残し、管理しなければなりません。なかでも『介護記録』は、利用者一人ひとりの状態変化や介護内容、生活状況などの一連の経過を記録したものです。記録された情報を職員間で共有することで、事業所全体で取り組むことができるようになりますし、利用者の日々の生活の証であり、職員の介護行為の証でもあるのです。ですから、日頃どれだけ素晴らしい介護を提供したとしても、それが正確に記録されなければ、実績として介護の質や運営のあり方が評価されることはありません。そのため、職員には介護だけでなく、記録する知識や技術、管理能力が求められます。一方、『介護記録』の改ざんや不適切な記録がないかをチェックするのが保険者である地方自治体(霧島市)が実施する実地指導です。実地指導によって施設や事業所が適切な介護サービスを提供し、健全な運営を行なっているかを監視するとともに、指導を受けながら改善あるいは質の向上を目指します。
 記録内容に目を向けると「特変なし」と記載することがありますが、裏を返せば利用者の変化に気付かない状況や観察不足にあることを示す記録とも受け取れます。ホームでは「特変なし」と記載しないことや利用者との会話で発した言葉に対し、職員がどう応えたか、そのやり取りの一部始終を記録するようにしています。これによって、発した言葉の裏にどのような心理が働いたのか?何を伝えようとしたのか?…何らかのサインを発した可能性や行動障害の前兆など、様々な状況を読み取るヒントになるからです。
 こうした地道な記録の積み重ねこそが介護の質を高め、利用者の安心と安全に繋げる礎であり、「良い介護は、良い記録から生まれる」といっても過言ではありません。

【介護記録を書く目的】
 ○職員間の情報共有 ○利用者(本人・家族)と職員間のコミュニケーションツール
 ○利用者の状態や希望のケアプランへの反映 ○職員の意識と専門性の向上
 ○介護サービスの実績証明

【介護記録のポイント】
◆状況や実態の把握
・日時や記録者名が書いてあるか?
・利用者の状態や状況、経過が正確かつ分析できる記録になっているか?
・本人・家族の意思や意向(要望)を反映しているか? ※ケアプランへの展開

◆情報の共有
・利用者や関係者に見せられるか? ※情報開示
・事実と推測を分けて記録しているか?

◆記録の整理と管理
・記録の訂正(修正)は適切に処理しているか?
・書式や管理方法を定期的に見直しているか?
・略語や専門用語を多用していないか?
・職員は無駄な記録(労力と時間)に追われていないか?
・記録の指導者が育っているか? ※人材育成

■ 敬老の日
 『敬老の日』を控えた9月11日、当法人が運営する託児所「くれよん」の幼児8名と保育士4名がハッピ姿でホームを慰問。一生懸命に練習した歌や踊りを披露してくれました。事前に先生から予告された通り、本番に緊張してか?固まって全く動かない(踊らない)姿に入居者一同大爆笑!一気に和やかな雰囲気になって、入居者一人ひとりと握手したり、記念写真を撮って楽しい世代間交流ができました。託児所「くれよん」からの“おもてなし”に元気をもらいました! p(^o^)q
 なお、『敬老の日』当日は、当法人から入居者の皆さんに日用品として使っていただけるタオルを記念品として贈呈しました。「ありがたいねぇ」「長生きしてよかった」と、とても喜んでいただきました。入居者の皆さん…これからも元気で健やかにお過ごし下さい。
※入居者の平均年齢:1号館(90歳)/2号館(87歳) 最高齢者:奥ハルヱ様(102歳)


■ ハロウィン2015
 10月28日、当法人が運営する託児所「くれよん」の幼児8名と保育士4名が魔法使いに扮して、入居者と『ハロウィン交流』を楽しみました。
 今年で3回目のハロウィン交流は、子供たちとふれ合う機会が少ない入居者にとって楽しみのひとつで、今年は入居者も子供たちに負けないくらいに仮想して、小さな手を愛おしく握りしめながら「むぞかねぇ(可愛いねぇ)」「今年も来てくれたねぇ」と目を細めながら歓迎しました。託児所との世代間交流は、生きがいを失いつつある高齢者に活気を与え、子供たちもまた高齢者と日常的に触れ合うことで老化や命の尊さを知り、支える術を自然と身に付け、活力ある高齢化社会と地域社会を実現できるかもしれません。

 交流のご褒美にクッキーをプレゼントされて、みんな大喜び!入居者も可愛い魔法使いの魔法にかかって癒されました。なお、今回は霧島市が推進する介護相談員派遣事業で当ホームを訪れた介護相談員2名も飛び入り参加されました。


■ ポニーがやってきた!
 11月28日、当ホームにポニーがやって来ました。ポニーは馬の小型種で、名前は「ジェシー」。『ポニーボランティア』を主催する和久孝一さんの妻正美さんが当ホームに勤めてたのが縁で実現しました。お二人は共に兵庫県神戸市出身で、正美さんが勤務していた乗馬クラブで知り合い結婚。陸上自衛隊に勤務する孝一さんが5年前に国分駐屯地へ転勤したのを機に鹿児島に永住しました。二人は休日を利用して、現役を引退した馬を自然環境で放牧するNPO法人ホーストラスト(湧水町)に通い、ボランティアで馬の世話をしていたある日、放牧されていたジェシーと出会いました。介護福祉士としてグル ープホームに勤務していた正美さんは、ポニーと触れ合うアニマルセラピーを思い立ち軽トラックの荷台を改造した孝一さん自作の運搬車にジェシーを乗せ、高齢者介護施設を慰問しながら『ポニーボランティア』を行なっています。「高齢者の皆さんが生まれ育 った時代は家畜として牛や馬を飼っていた農家が多く、馬は身近な存在でした。馬と触れ合うことで当時を懐かしく思い出し、癒しのひとときを過ごしていただけたら嬉しいです。これからも夫婦、そしてジェシーと二人一馬でボランティアを続けていきたい」とカウボーイ姿でジェシーと入居者一人ひとりのもとを訪れ、頭や鼻を撫でていただいたり、お散歩を兼ねて見学に訪れた託児所「くれよん」の子供たちには「怖くないよ。優しく撫でてあげてね」と声をかけながら乗馬させたり…みんな大はしゃぎでした!
 なお、この日は南日本新聞社(霧島総局)の藤崎慎二記者が取材に訪れ、12月1日(17面)に掲載していただきました。…ありがとうございました!



【編集後記】
 北海道在住の息子さんが介護休暇で帰省され、毎日面会しながらドライブや外食に出かけて過ごされた。面会や外出したことをすぐに忘れる母親にさりげなく寄り添う“快護” に周りも自然と癒された。親元を離れて暮らした歳月と距離が少し縮まったに違いない。