グループホームゆうゆう

隼人温泉病院
平成27年9月1日 発信

■ 外食ラーメン
 今年の梅雨は例年になく記録的な大雨に見舞われ、6月総雨量が平年の3倍(1600mm)に達した地域もありました。結局、晴れた日はわずか4日間だけ!そんな貴重な晴れ間がのぞいた6月29日、鹿児島ラーメン「みよし家」(空港バイパス店)で外食をしました。お店のご好意で車椅子のまま食事ができる団体専用室を提供していただき、他のお客様 や時間を気にせず、ゆったり、のんびり食事ができました。
 入居者の皆さんは麺類が大好きで、ホームでは毎週木曜日の昼食を『麺の日』と決めてラーメン、そうめん、うどん、そば、スパゲッティーなどを提供していますが、特にラーメンが好評です。今回の外食は本場の豚骨ラーメンが味わえるとあって、この日を楽しみにしていただけに、天候にも恵まれて大満足の外食でした。そして、食事を終えて会計を済ませると…何と!店内で販売している名物「いっぷく饅頭」(黒糖まんじゅう)をお土産にいただき大感激!早速、午後のおやつでいただきました。
 「みよし家」の皆さん…とても美味しかったです。ありがとうございました。


 去る7月7日、介護老人保健施設「希望の里」において、当医療法人主催の『接遇研修』が開催され、㈱鹿児島経済研究所研修員の坂本亜希子様を講師にお招きして「医療機関(福祉施設)に求められる接遇の基本」と題して、ご講演いただきました。
 研修の目的は、患者や家族、利用者に対して医療や介護を提供するためには、充実した設備や技術、知識が必須です。しかし、良い医療や介護を継続して提供し続けるためには、これらに加えて『医療・介護スタッフの心とコミュニケーション』がとても大切にになります。本研修では、接遇を通して『優しい心』『他人を思いやる心』を相手に分かりやすく、具体的な形(表情、態度、言葉、行動)にして伝える基本姿勢を身に付け、医療 福祉サービスの質の向上に資することを目的とします。
 研修の冒頭で「なぜ、医療機関(福祉施設)で接遇が必要なのか?」という疑問を投げかけられた参加者は、その理由を漠然と理解しているものの、具体的な理由を見い出せませんでした。そこには患者を診て(看て)あげる、介護してあげる時代から、患者や利用者が病院(施設)を選ぶ時代へと変わってきたことに気付かない、あるいはスタッフ一人ひとりが病院(施設)の看板を背負っていることを意識・認識していない、そんな旧来か らの体質的な“おごり”が問題であり、まずはスタッフの意識改革が必要です。一方、病院(施設)におけるサービスに目を向けると…①医療・介護そのものの質の向上②設備・構造などハード面の質の向上 ③患者・利用者への接し方など、ソフト面の質 の向上 ④情報の提供などが挙げられますが、選ばれるためには③のソフト面の質が重要になります。すなわち、①身だしなみ ②表情 ③あいさつ・お辞儀 ④態度・動作⑤言葉づかいであり、これらを具体的な形に表さなければ相手には伝わりません。また、具体的な形に表したつもりでも、それを相手がどう受け止め、どう感じるか?が重要なのです。
 研修のまとめとして、地域で選ばれる病院(施設)になるためには、患者や利用者への思いやり、あたたかみ、やさしさ、愛情などを具体的な形で表すことが重要であり、心を形で表したものが接遇です。接遇とは“相手に喜ばれる対応・接し方”のことで、相手がどのように受け止め、感じるかがポイントです。
 『接遇研修』は、今回に引き続き「接遇の5原則を実践!」(8月4日開催)、「病院(施設)の評価を決める電話応対」(9月3日開催)を予定しており、こうした研修を通して地域の皆様に安心と信頼をお届けできる病院・施設運営に努めて参ります。


■海を渡るチョウ(アサギマダラ)
 例年になく長雨が続き、記録的な降雨量を記録した今年の梅雨でしたが、久しぶりに青空が広がった7月8日、ホーム前の路上に一匹のチョウが落ちていました。死んでるのかな?と思いつつ拾うと羽が少しだけ動いて生きていました。ホームに持ち帰り、ポカリスエットを10倍に薄めた液をストロー状になった口元に近づけるとゆっくり飲み始め、30分もすると羽を小刻みにバタつかせたり、脚を動かして元気を取り戻しました。
 瀕死の状態から奇跡的に回復したこのチョウは『アサギマダラ』という“海を渡る蝶”です。台湾や南西諸島で生まれたアサギマダラは、この時期、海を渡って北へと移動して日本各地の標高の高い山や高原で過ごします。その距離はなんと最長2000kmにも及び、 約一ヵ月かけて沖縄から東京に移動した記録があります。日本の避暑地で次の世代が育って秋になると、今度は暖かい南の島へと移動します。拾った蝶は、多分、北へ向かう旅の途中で雨に打たれて力尽きたのかもしれません。
 この蝶の移動を調べる方法を「マーキング調査」といって、捕獲したアサギマダラの羽に油性マジックで数字や記号を記入して放し、再捕獲されるとマーキングされた数字や記号で放した場所や日付、放蝶者名などの登録情報から分かる仕組みで、30年程前から行なわれています。実はこの調査を始めたのは管理者(村岡)ほか鹿児島昆虫同好会のメンバーで、出水のツルが北帰行するように、アサギマダラも春と秋に海を渡って北と南を移動するのではないか?そんな疑問から壮大なロマンを抱いて調査を始めたのがきっかけで、日本各地にマーキング調査のネットワークが広がり、見事に実証されました。いわば、鹿児島がアサギマダラ・マーキング調査の発祥地なのです!
 そんな当時のマーキング調査を思い出した管理者は、元気になったアサギマダラの羽に捕獲した場所を示す「隼人」、日付を示す「15.7.8」を記入し、無事に目的地までたどり着いてくれることを願いつつ、大空へと放しました。

■ 訃報
 1903年(明治36年)に開業した鹿児島県内で最も古い木造駅舎で知られる嘉例川駅(JR肥薩線/霧島市)の名物駅長として、駅に降り立った観光客に流暢な鹿児島弁で駅舎を案内しながら記念撮影に気軽に応じたり、駅舎の保全管理に尽力された福本平(ひとし)さんが、去る8月2日に老衰のため逝去されました。90歳でした。
 福本さんは、当ホームのお隣にお住まいで、平成18年~21年までの4年間、老人クラブ代表として運営推進会議に出席していただき、高齢者の生きがい支援や地域活性化など、数多くの活動を通して助言をいただいたほか、鉄道マニア(撮り鉄)の管理者(村岡)に観光列車「はやとの風」の撮影ポイントやイベント情報などを教えていただき、鉄道談義に華を咲かせた当時の思い出が懐かしく蘇りました。
 福本さんへの感謝とお礼を込めて、心よりご冥福をお祈り致します

■ 流しそうめん
 お盆の8月15日…この日の昼食は夏の定番『流しそうめん』をみんなでいただきました。 スタッフが用意した流しそうめん機2台の水槽に水と氷を入れ、流水ポンプの電源スイ ッチON! そこにそうめんを入れてクルクル回り始めると一斉に「オォー! そうめんが気 持ちよさそうに泳いでる」と感激しながら箸ですくって麺つゆに浸し、チュルチュルと 一気に口の中へ…。「夏はそうめんが一番! 」「風情があって涼しい気分」「目が回りそうだ ったよ(笑)」と好評で、これなら夏バテで食欲がない時や家庭でお子さんやお孫さんと 遊び感覚で楽しめます。…ぜひ、来年の夏はお試しあれ♪

■ 排泄ケア講習会
 8月20日、当ホームに排泄用品を供給して頂いている(株)サンキョー主催による『紙おむつを使用した排泄ケアの基礎』と題して、伊藤操様(排泄アドバイザー/リブドゥコーポレーション)、小川浩幸様(ライフケア九州支店)を講師に、排泄用品の選び方と装着のポイントについて、講習会を開催しました。
 現在、ホームが提供している紙おむつや尿取りパットは5種類ですが、入居者一人ひとりの体型や排泄量に応じたサイズと吸収量を見直し、種類を増やすことにしました。これまでの排泄管理を振り返り、個別性をより重視した最適な排泄用品の提供と適切な排泄介護による排泄管理の充実を図るのが目的です。
 排泄介護は人として最後までお世話になりたくない援助です。適切な排泄用品と技術的なケアを提供することは快適な排泄ケアに繋がりますが、まずは自尊心や羞恥心などの心理的なケアを心がけることが何より大切であり、入居者の皆さんから安心して任せていただける信頼関係を築いていきたいと思います。


【編集後記】
 梅雨に入ってから毎日雨、雨、雨、雨…。6月の晴れた日はわずか4日のみ。月間総雨量が平年の3倍前後という記録に納得! 異常気象といわれて久しい昨今、異常気象を前提にした防災意識で対策を講じる必要性を感じる。台風や洪水、地震に噴火…どれも身近に起こり得る“想定内”で備えたい。

 私事ですが、スタッフが誕生日をケーキで祝ってくれました。そのケーキはなんと昔懐かしいバタークリームケーキ!50年ぶりに食べたその味は…生クリームにはないバター特有の脂こってりの食感が、幼い頃の誕生日やクリスマスと重なって感動しました。スタッフの皆さん、思い出の味をありがとうございました。