グループホームゆうゆう

隼人温泉病院
平成24年8月20日 発信
■ 温泉水質管理(レジオネラ菌対策)
日当山温泉街にある「ゆうゆう」は、温泉入浴が楽しめることで入居者に好評です。温 泉を使用するにあたり、定期的な水質検査の実施が義務付けられており、ホームでは年 2回実施していますが、今年4月の検査で1号館からレジオネラ菌が初めて検出されま した。 ※検査結果:10 CFU/100 ml (基準値:10 CFU/100 ml 未満)
幸い感染によるレジオネラ肺炎やポンティアック熱などを発症した入居者は確認されま せんでしたが、「感染対応マニュアル」に従って、姶良保健所(姶良伊佐振興局)ならびに ホームを管轄する霧島市役所(保健福祉部)に届け出たほか、温泉と浴槽の使用を中止し て2号館で対応しました。原因については、泉源~1号館に至る配管内で繁殖している 可能性が高く、入居者の安心と安全を考慮して新たに配管を設置することにしました。 その結果、レジオネラ菌は検出されず(陰性)、6月18日から温泉入浴を再開しました。
 今回初めてレジオネラ菌が検出されたことで、温泉水質管理のあり方や対策について 適切なアドバイスをいただいた静環検査センター(九州支店)の福地由香さんほか関係者 の皆様にお礼申し上げますとともに、入居者ならびにご家族の皆様にご心配とご迷惑を おかけしましたことを深くお詫び申し上げます。
【レジオネラ菌】
 レジオネラ属真菌の総称で、生活環境に普通に存在する常在菌です。通常は感染症を 引き起こすことは少ないですが、抵抗力の弱い高齢者が感染して、レジオネラ肺炎やポ ティアック熱を発症することがあります。病原性は低く、健康人が入浴しただけでは感 染しませんが、空調冷却水内で増殖した菌が冷却塔から飛散したり、入浴施設の水循環 装置や浴槽表面で増殖した菌がシャワーなどに利用されたり、浴槽の気泡装置で泡沫に 含まれ、それが気道を介して肺に吸入されて発病したケースがあります。日本では入浴 設備からの感染事例が多く、全国各地の温泉や共同浴場で死者が出ています。
 衛生管理や予防対策が難しく、塩素消毒や定期的に浴槽や配管を清掃することで予防 しているのが現状です。
【レジオネラ肺炎】
 2~10日の潜伏期間を経て、高熱、咳、頭痛、筋肉痛、悪感等の症状がみられます。
進行すると呼吸困難に陥ったり、胸の痛みや下痢、意識障害等を併発します。死亡率は 約15~30%と高いです。
【ポンティアック熱】
 多量のレジオネラを吸い込んだときに生じ、潜伏期間は1~2日です。全身の倦怠感 や頭痛、咳などの症状を経て、数日で回復します。

■ 職場体験学習(日当山中学校)
職場体験を通して働くことの意義や仕事に対する理解と意識を深め、職業観や職業選 択の能力を養う目的で5月22~24日に日当山中学校『職場体験学習』が行なわれました。 3年生の有馬ちひろさん、山下 望(のぞみ)さん、中村実子(みこ)さん、松元健人(けん と)くんの4名が参加され、管理者から認知症やグループホームの概要と業務内容の説明 のほか、社会人としての人材や資質についてオリエンテーションを受けたあと、調理や 炊事、洗濯や掃除などの家事援助と入居者との会話やレクリエーションによるコミュニ ケーション技術など、介護の基礎について学習しました。
 今回、介護という仕事を通して高齢者や認知症について理解を深め、高齢者の生活を 支えることの難しさやコミュニケーションの大切さを体験したほか、冒頭の社会人とし て働くことの意義や仕事に対する理解と意識を深めたことでしょう。お疲れ様でした!

■ ゆうゆう写真館「紫陽花」
梅雨の季節がやって来ました。うっとうしい気 分を青や紫、ピンクのアジサイが癒してくれます。
 ホームの花壇に咲いたアジサイにベニシジミが 飛んで来たと思いきや、蜜も吸わずにどこかへ飛 んでいきました。蝶はアジサイに蜜が少ないこと を知っているのです。皆さんはご存知でしたか?
 アジサイには蝶よりカタツムリやアマガエルの 方がお似合いです。 写真:村岡 宏章

■ 介護実習(龍桜高校)
去る6月25日~29日の5日間、龍桜高等学校(旧加治木女子高等学校):医療福祉科3 年の樗木則子(のりこ)さん・中村仁美(ひとみ)さん・桃木野ひとみさん・折田怜香(れ いか)さん・池田遥香(はるか)さんの5名が当ホームで介護実習を行いました。
 グループホームの介護実習は、入居する認知症高齢者と接しながら、身体的、心理的 社会的側面から認知症の特性を理解し、職員の業務を通して認知症ケアやグループホー ムが果たす役割とは何か?を考える基礎実習です。
 1・2号館の見学と自己紹介、管理者のオリエンテーションに続いて、現場職員から 実習に必要な情報提供や介護方法、実習目標・課題に対する助言と指導を行いました。 そして、実際に入居者と接しながら、認知症に起因する行動障害にどう対応すべきかを 考え、コミュニケーション技術や生活支援のあり方について学びました。
 最終日は、お世話になった入居者のみなさんに“ありがとう”のメッセージにアジサイ (折紙)が添えられた色紙(写真下中央)を1・2号館それぞれに贈呈していただきました。

■ 2012 霧島あゆフェスタ
8月4日、ホームにほど近い天降川沿いの日当山温泉公 園で『2012霧島あゆフェスタ』が開催されました。
午前11時の花火を合図に多くの市民が詰めかけ、ゆうゆう 入居者・職員10名も見物に出かけました。
 会場には、かき氷やたこ焼きなどの露店が並び、お目当 ての“鮎飯”と“鮎の串焼き”には買い求める人たちの長蛇の 列ができるほどの人気で、この時期しか食べられない新鮮 な鮎を会場に設けられた長さ30mはある網焼場で塩焼きに して煙にむせながら、旬の味を思う存分楽しんでいました。 私たちは、鮎のだしで炊いたご飯に鮎のほぐし身を混ぜた 鮎飯を昼食に買って帰り、鮎のこうばしい香りの味付けを堪能しながら美味しくいただ きました。そのほか、第一部(鮎祭り)では、天降川をせき止めて作った特設いけすに放 された鮎のつかみ取りコーナーやカヌー体験が催され、自然とふれあう子供たちの歓声 が響きました。第二部(夏祭り)は、舞台で各種ゲームや抽選会などの夏祭りイベントが 行われ、最後は6年ぶりに復活した花火大会で幕を閉じました。
『2012 霧島あゆフェスタ』 は、半世紀近く続いた「日当山温泉夏祭り花火大会」が始まり で、一度消えてしまったふるさとの伝統を残すため、3年前に地元の皆さんが「日当山 夏祭り」として復活させ、例年6月に開催されていた「鮎祭り」と合同開催で『霧島あゆフ ェスタ』として生まれ変わったりました。
【日 時】 平成24年8月25日(土) 18:30~20:00 ※受付開始 17:30~
【場 所】 介護老人保健施設「希望の里」:玄関前駐車場 ※雨天施設内
【内 容】 模擬店(焼そば、焼鳥、揚げタコ、フライドポテトほか)
余興(慰問:五つ太鼓 / ゲーム:強運の持ち主だぁれだ?)
フリーマーケット(衣類・小物・雑貨・生活用品など)
抽選会(豪華景品が当たります!)
※会場受付で「抽選券付きうちわ」を配布します


【編集後記】
高齢者同士の老老事故が多発している。加齢や認知症で記憶・判断・集中力が衰え、運 転免許を取り消される高齢者が増える一方で、クルマに頼らなければならない過疎地の 生活事情が背景にあり、自主返納以外の規制が難しい現実がある。穏やかな老後を送る はずが、一転、交通刑務所暮らしは忍びない。