グループホームゆうゆう

隼人温泉病院
平成23年8月20日 発信

医療連携体制

 当ホームでは、毎週月曜日に隼人温泉病院の医師(主治医)による往診を実施し、入居者の健康管理と服薬処方を行っていますが、これとは別に6月から訪問看護による『医療連携体制』を導入しました。『医療連携体制』は、平成18年4月の介護保険改正により認知症対応型グループホームにおいて入居者が重度化あるいは終末期(看取り)になっても住み慣れたグループホームでの生活が継続できるように医療管理体制を強化するために設定されました。グループホームでは近年入居者の重度化が顕著で、更に人生の終末期を過ごし、グループホームで死を迎える方が増えています。しかし、これまで看護師の配置が義務付けられておらず、また、介護保険で訪問看護サービスを受けることも認められていませんでした。なじみの関係の中で安心して暮らしている認知症高齢者の希望があれば、重度化しても最期までグループホームでの生活が継続できるようにするために新設されました。具体的には、環境の変化に影響を受けやすい認知症高齢者が可能な限りグループホームで生活を継続できるように24時間体制で看護師を配置し、日常の健康管理や医療ニーズが必要となった場合に適切な対応がとれる体制づくりとして、当法人が運営する訪問看護ステーション姫城との契約による利用者の医療・健康相談や重度化あるいは終末期(看取り)になった場合の医療管理を支援するものです。
【設置条件】
1.看護師の配置:訪問看護ステーション等との契約による看護師1名以上の確保。
2.24時間対応:看護師による休日・夜間も含めた24時間の訪問・連絡体制の確保。
3.重度化・終末期対応指針、家族等の同意:入居者が重度化した場合における「重度化・終末期対応指針」を定め、本人および家族等に説明した文書による同意。
4.届出:グループホームは介護保険の地域密着サービス事業に位置づけられ、管轄する保険者(区市町村)に対し、介護給付算定(加算)に係る必要書類の提出。
【訪問看護ステーションとの連携】
1.計画的訪問:要介護認定を受けた65歳以上の認知症高齢者が対象で、週1回程度の医療処置・健康相談による健康管理(心身状態の安定・維持や悪化予防等)を行う。
2.緊急時対応:入居者の病状変化や急変に24時間対応するほか、緊急訪問を行う。
3.業務内容   ①日常の健康管理 ※疾患の早期発見、治療と予防  ②グループホーム職員から入居者に関する健康上の相談に対応 ③入居者の生活の質を向上させるための指導や助言 ④医師との連絡調整 ※情報提供を含む  ⑤入退院の調整・相談 ⑥適切な医療処置
【訪問看護が関与するメリット】
  ①急性疾患でも一定の医療提供で入院を回避できる ②入院しても退院後の医療管理による療養や早期退院が可能 ③疾病の早期発見・早期治療 ④入居者がグループホームを長期利用できる ⑤医療依存度の高い入居者の受け入れが可能 ⑥ターミナルケア(終末期の看取り)への対応 ※本人・家族の同意が必要  ⑦利用者(本人家族)、介護職員の安心



■ 訃 報
介護老人保健施設「希望の里」の前施設長:二渡久良先生は、かねて病気療養中でしたが、6月29日に87歳にて永眠されました。
 先生は、旧国立療養所志布志病院(志布志市)の病院長を勇退後、平成元年に開設した
「希望の里」の施設長として22年間にわたり入所者の健康管理と職員の人材育成に尽力されました。また、「ゆうゆう」開設当初から入居者の往診でお世話になり、聴診しながら一人ひとりの声に耳を傾けてくださいました。※本紙:第57号参照 管理者(村岡)が「希望の里」で施設ケアマネジャーとして勤務していた頃、老人医療や感染症予防についてご指導をいただいたほか、軍医として太平洋戦争に従軍した際の戦地での惨状や終戦直後の苦労話などを語って下さいました。
また、旅行がお好きで、旅先で撮った写真を額装して施設長室に飾り、写真談義に華を咲かせたことが懐かしく思い出されます。…先生のご冥福を心よりお祈り申し上げます。利用者・職員一同

緑のカーテン…その後
 6月28日に九州南部が梅雨明けしました。平年より16日、昨年より22日早く、6月中の梅雨明けは56年ぶり、観測史上2番目だそうです。
 いよいよ本格的な夏の到来にエアコンがフル稼動して、消費電力も一気に増えることになります。当法人では、夏場の室温を25~28℃に設定した節電に取り組んでいますが例年より半月も早い梅雨明けで冷房の使用期間が長くなり、使用量も増えることが予想されます。特に今年は東日本大震災による原発事故の影響で、全国的な節電が求められていますので、ホームでは新たな節電対策として1号館に『緑のカーテン』を設置しました。※本紙:前号(第66号)参照
 設置から一ヵ月が経ち、居室の窓からはニガウリとキュウリの葉で西日が淡い緑の光となって室内を優しく包み込み、遮光と室温上昇を抑えたエアコンの省エネ効果も抜群です! こうして『緑のカーテン』に覆われたホームは、見る者にとっても視覚的な涼しさを演出してくれます。また、ニガウリとキュウリも次々に実を付け、『緑のカーテン』を設置した吉永修一さん(1号館)は、「窓を開けぇーれば~ ゴーヤが見える~♪」と「別れのブルース」(淡谷のり子:1937年)を歌いながら、入居者と窓から収穫しています。※本紙:平成23年6月1日発信 参照

グループホーム見学バスツアー

 6月18日、降りしきる雨の中、姶良・伊佐認知症グループホーム協議会:霧島ブロック主催の『グループホーム見学バスツアー』に参加しました。このツアーに参加した理由はグループホームという空間で、認知症という厄介な?病気を抱えながら暮らす入居者をどう支援したらよいのか?入居者と向き合って10年! 共同生活、馴染みの関係、家庭的な雰囲気と住み慣れた地域の中で自分らしい生活を送る…そんな理想のグループホームと現実の狭間で苦悩するもうひとりの自分がいました。それは、私がまだ「ゆうゆう」で働きはじめたばかりの頃、ある入居者が抱える不安を十分理解できないまま退居を余儀なくしてしまった経験があり、その方にもう一度会って心から詫びたかったのです。
 このツアーで霧島市内(溝辺・横川・牧園地区)のグループホーム6事業所を見学させて頂き、各事業所が様々な知恵と工夫で独自の運営を展開していることを感じました。介護保険が始まる以前の医療・福祉といえば、外部に情報を出さない閉鎖的な印象が強く、こうした見学ツアーなんて当時は考えられませんでしたが、事業者主体の利益追求から利用者主体の運営へと意識が変わったことを実感します。これも運営推進会議や外部評価の成果であり、見学を受け入れて下さった事業所の運営者や管理者のご理解とご協力そして、ツアーを企画したグループホーム協議会のご尽力の賜物と心から感謝します。 さて、私が再会したい入居者が暮らすホームは、雄大な霧島連山を一望できる自然豊かな小高い丘の上にありました。期待と不安を胸にバスを降りて室内に案内されると、高い天井、明るく和みを感じる部屋、清潔なトイレ、使い勝手の良い台所、庭には花や野菜が植えられていました。そして、迎えてくださった入居者の弾む声、明るい笑顔はここの暮らしに満足している証です。突然、「福重さ~ん」と私の名前を呼ぶ声に振り向くとそこには元入居者のアキさんの姿がありました。どちらからともなく二人は駈け寄って抱き合い、5年ぶりの再会を喜びました。優しく包み込むよむような輝く瞳、相手を思いやる言葉、落ち着いた物腰…あの頃のアキさんからは想像もつかないほど元気になっていました。そして、「会いたかった」の言葉に私の心は救われたような気がして涙が込み上げてきました。スタッフから当時のアキさんは認知症ではなく“うつ病”に苦しみ、それを自ら克服した自信と自分らしさを発揮できる環境が整っていたことが心身の安定に繋がったと伺いました。スタッフからの信頼も厚く、一目置かれる存在としてひときわ輝いているアキさんですが、認知症とうつ病の違いこそあれ、スタッフの皆さんの理解と適切な対応、 そして、何よりも豊かな自然こそがアキさんの心を癒してくれたのかもしれません。こうしてお互いの心の溝を埋めるように、ふたりの時間は過ぎたのでした。
 最期に見学を受け入れて下さった6事業所の入居者とスタッフの皆さん、そして、私を寛容に受け入れてくださったアキさん、本当にありがとうございました。次の第2弾、第3弾の見学ツアーも楽しみにしています。
計画作成担当者:福重まり子(2号館)

介護実習
 去る7月4日~8日の5日間、龍桜高等学校(旧加治木女子高等学校):医療福祉科3年の末原郁美さん・徳留綾香さん・花山佳奈さん・森 春奈さんの4名が当ホームで介護実習を行いました。グループホームで生活する認知症高齢者と接しながら、身体的、心理的、社会的側面から認知症の特性を理解し、職員の業務を通して認知症ケアやグループホームが果たす役割とは何か?を考える基本実習です。
 1・2号館の見学と自己紹介、管理者のオリエンテーションに続いて、現場職員から実習に必要な情報提供や介護方法、実習目標・課題に対する助言と指導を行いました。
そして、実際に入居者と接しながら、認知症で起こる行動障害にどう対応(介護)すべきかを考え、コミュニケーションの姿勢や生活支援のあり方について学びました。
そーめん流し
 6月に梅雨が明けたと思ったら、戻り梅雨と台風6号の影響でスッキリしない天気が続きましたが、ようやく夏空が戻った7月22日に『そーめん流し』を開催しました。
青竹を組んで水とそーめんを流す定番の“流しそーめん”に風情を感じながら、暑さも忘れて美味しくいただきました。なお、この日のために竹を切り出してつゆ入れを作って下さった竹下比呂美さん(2号館職員)の祖父 竹下 偲さんと松田紀子さん(1号館職員) の父 松田俊則さんに心から感謝します。 …ありがとうございました m(_ _)m

【 日 時 】
平成23年8月27日(土) 18:30~20:00    ※受付開始 17:30~※雨天中止
【 場 所 】
介護老人保健施設「希望の里」:南側駐車場
【 内 容 】
■模擬店(焼そば、焼鳥、揚げタコ、フライドポテトほか)
■余興(慰問:五つ太鼓 / 二人羽織早食い競争 ほか)
■フリーマーケット(衣類・小物・雑貨・生活用品など)
■抽選会(豪華景品が当たります!) ※先着順に「抽選券付きうちわ」を配布します

【編集後記】
残暑お見舞い申し上げます
 男性79歳、女性86歳。日本人女性の平均寿命は20年以上世界一! 女子サッカーワールドカップで『なでしこジャパン』も世界一! 女性の活躍が目立つ。この際、政界も女性首相にしたらどうだろうか?生活観念(税制)や社交性(外交)を発揮して、政権寿命も延びるかも!?