グループホームゆうゆう

隼人温泉病院
平成23年3月1日 発信

手紙 -親愛なる子供たちへ-

 年老いた私が、ある日、今までの私と違っていたとしてもどうかそのままの私のことを理解して欲しい。
 私が服の上に食べ物をこぼしても、靴ひもを結び忘れても、あなたに色んなことを教えたように見守って欲しい。
 あなたと話す時、同じ話を何度も何度も繰り返しても、その結末をどうかさえぎらずにうなずいて欲しい。
 あなたにせがまれて、繰り返し読んだ絵本のあたたかな結末はいつも同じでも、私の心を平和にしてくれた。
 悲しい事ではないんだ。消え去ってゆくように見える私の心へと励ましのまなざしを向けて欲しい。
 楽しいひと時に私が思わず下着を濡らしてしまったり、お風呂に入るのを嫌がるときには思い出して欲しい。あなたを追い回し、何度も着替えさせたり、様々な理由をつけて、いやがるあなたとお風呂に入った懐かしい日のことを…。
 悲しい事ではないんだ。旅立ちの前の準備をしている私に祝福の祈りを捧げて欲しい。
 いずれ歯も弱り、飲み込む事さえ出来なくなるかも知れない。足も衰えて、立ち上がる事すら出来なくなったなら、あなたがか弱い足で立ち上がろうと私に助けを求めたように、よろめく私にどうかあなたの手を握らせて欲しい。
 私の姿を見て悲しんだり、自分が無力だと思わないで欲しい。あなたを抱きしめる力がないのを知るのはつらい事だけど、私を理解して支えてくれる心だけを持っていて欲しい。きっとそれだけで、それだけで私には勇気がわいてくるのです。
 あなたの人生の始まりに私がしっかりと付き添ったように、私の人生の終わりに少しだけ付き添って欲しい。
 あなたが生まれてくれたことで、私が受けた多くの喜びとあなたに対する変わらぬ愛を持って、笑顔で答えたい。
 私の子供たちへ 愛する子供たちへ

※子供たちに宛てた一通の手紙…普段はあまり意識しない親子の関係を改めて気付かせてくれます。

■ 初詣
 1月13日は初詣に出かけました。例年は近くの鹿児島神宮に参拝するのですが、この日は風もなく穏やかな天候に恵まれ、「今年最初の外出だから、ドライブを兼ねて足湯に浸かってのんびりしよう!」と霧島神宮で参拝することにしました。
 参拝を済ませ、記念撮影とおみくじを引いて、さあ次は足湯に行こう!とクルマに分乗すると何故か空席が1つ…!? 入居者が行方不明になったことに気付いた職員は、手分けして広い境内を捜索するという緊急事態に一瞬慌てましたが、しばらくして無事に見つかって大事には至らずホッとしました。結局、捜索に走り回った職員は足湯に浸かる気力・体力、そして滞在時間もなくなって、疲れ果てて家路に着いたのでした。(^0^;


■ AED 講習会
 当ホームには、入居者の大切な命を守る救命蘇生用の自動対外式除細動器(AED)を設置していますが、その取り扱いと救命蘇生法についての講習会(フクダ電子㈱主催)が1月28日に介護老人保健施設「希望の里」で開催され、全職員が受講しました。
 除細動器は、心臓が止まったり(突然心停止)、急性の危険な不整脈が発生したときに電気ショックを与えて心臓を正常態に回復(蘇生)させる装置ですが、突然の心肺停止は心疾患や肥満の人だけでなく、精神的・肉体的疲労(ストレス)によって年齢や性別を問わず健康な人でも起こる可能性があります。心停止から約1分以内に電気ショックを行えば蘇生率は90%ですが、1分経過するごとに10%ずつ減少し、10分を経過すると5%以下です。このように救命の最も重要なポイントは、いかに早く心肺蘇生を実施できるかにかかっています。AEDの出番がないに越したことはありませんが、万一の備えとして敏速な対応に努めます。


■ ゆうゆう写真館「海霧に浮かぶ桜島」
 大雪で年が明けた1月2日早朝、姶良市の重富海岸に足を運んだ。日の出とともに気温が下がり錦江湾(鹿児島湾)から立ち上る海霧に冠雪した桜島のシルエットが浮かび上がる。静寂に包まれた空間をゆっくりと朝日が昇り、霧と雲と噴煙が共に移動する。目の前に広がるその荘厳な光景に寒さも忘れて息を呑み、指先に全ての神経を集中して静かにシャッターを切った。 撮影:村岡宏章

■ 霧島市健康福祉まつり
 2月6日に『第4回 霧島市健康福祉まつり』が開催されました。国分シビックセンター1階では、医療・介護の相談・展示コーナーが設けられ、グループホームをはじめとする地域密着型サービス事業所の介護サービス利用相談ブースを設置し、入居者の手作り作品や写真パネル、事業所案内(パンフレット・機関紙)等を展示しました。また、2階の乳がん検診啓発コーナーでは、岩城薫(副理事長)さんらが「ピンクリボンかごしま」のパンフレットを配布して、検診の必要性を市民に呼びかけました。
 霧島市民会館では、「五体不満足」の著書で知られる乙武洋匡さんの『私とチャレンジ精神』と題した介護予防記念講演に約1500人が来場しました。また、本紙でおなじみのたけちゃん一座による介護劇『あの白い雲のように』の公演があり、当ホーム職員で団員の徳丸真弓さんが妊婦姿の孫(さくら)役で登場したほか、行方不明になった主演の霧島トメさんを地域住民が総出で捜索する場面に、団友の皆元正子さん、吉丸郁子さん、吉原信子さん、宰所悠希さんと娘の茉那(まな)ちゃん、中原輝美さんがエキストラで参加しました。たけちゃん一座は、昨年の『本日も晴天なり』に続く2度目の公演ですが、この公演を最後にしばらく活動を休止するため、会場には休止を惜しむ多くのファンが詰めかけ、笑いと涙の舞台で幕を下ろしました。


■ 午踊り(慰問)と交流会(グループホームきりっま)
 五穀豊穣、家内安全、畜産奨励、厄払いを祈願する隼人町の伝統行事『初午祭』が2月20日に鹿児島神宮で行われました。それに合わせて、霧島市内の医療・福祉施設や事業所等を対象に鈴かけ午踊りの慰問が行われ、今年は2月12日に日当山中学校(昭和61年卒)厄払実行委員会〔写真上〕、2月21日に霧島市連合青年団〔写真下〕の皆さんが午踊りを披露して下さいました。こうして郷土の伝統行事を身近に接し、人馬一体の踊りを心ゆくまで楽しみました。…踊り連の皆さん、ありがとうございました。なお、12日はグループホームきりっま(旧霧島町)の入居者6名・職員2名との交流会も兼ねて一緒に見物したほか〔写真右下〕、「御幸札」を頂くにあたって、2号館のアヤ子さんがホームを代表して「花」を手渡しました。※21日は1号館の美知子さんが代表を務めました。
 午踊りを見物したあと、グループホームきりっまの尾崎まゆみさん(管理者)ほか入居者・職員の皆さんと2号館で『茶話会』を開き、談笑しながら自己紹介をしたり、唄を歌って親睦を深め、「また来年も元気で会いましょうね! 」と再会を約束しました。

■ 入 院
 我輩は猫である。名前はユウ。お爺ちゃん3人とお婆ちゃん7人、そして、日替わりでお世話してくれる職員さん9人と「ゆうゆう」2号館で暮らしている。みんなに頭を撫でられ、抱っこされて、三食昼寝付きの優雅な生活でメタボ気味!そんなある日、急に吐き気と食欲不振で寝込み、たかむれ犬猫病院を受診したら…急性胃腸炎で入院することに。それから3日間、高牟礼先生ほかスタッフの皆さんの献身的な治療と手厚い看護で元気になって退院。また、治療費の気遣いまでいただき、「何かあったらいつでも声をかけて下さい」と優しい言葉までかけられて、感激のあまりニャンニャン泣いてしまった。病気をして初めて健康の有難さと人の情けが身にしみた。我輩の愛する隣人たちよ…恩返しにこれからも「ゆうゆう」のみんなを癒し続るニャン! 代筆?福重まり子

【編集後記】
 植村花菜さんが歌う「トイレの神様」に泣いた。小学生の時に祖母と暮らした思い出やお婆ちゃんの言葉…そんな体験をもとに自身の想いを瑞々しくも切々と綴ったこの曲は国民の感動を呼んだ。巻頭の「手紙」も家族や親子の関係を振り返る、大切な人へのメッセージとして心に響き、忘れかけていた愛情や絆にふと気付く。