グループホームゆうゆう

隼人温泉病院

平成22年5月20日 発信
■職員研修『看取り介護の基本的な考え方』
 4月17日に教育研修委員会が企画した職員研修で、管理者(村岡)が『看取り介護の基本 的な考え方』と題して講義をしました。
 まず、看取り介護の解釈についての素朴な疑問から入り、「看取り介護」と「ターミナル ケア(終末期介護)」の違いは何? …行なわれる場所が看取り介護は施設、ターミナルケ アは医療機関(病院)であり、その内容は同じであると説明しました。次に看取りの視点 について、人生の最期を迎えるにあたり、本人はもちろんのこと、看取る立場にある家 族の思いや不安を理解し、精神的支援が大切であると述べました。その具体的な支援内 容は、バイタル(血圧・脈拍・体温など)、食事(栄養)と水分補給、排泄管理や清潔保持 などの健康管理を中心とする「身体介護」と安静・安楽に配慮した不安や苦痛の緩和、コ ミュニケーション(意思疎通)やプライバシーへの配慮などの「精神介護」が重要です。 その他、医療機関(医師・看護師)との連携や尊厳死に対する職員ほか関係者の倫理教育 と関係記録の整備について解説しました。
 そして、最後に 「 あなたは、人生の最期をどこで誰と過ごしたいですか? 看取りはあなたの最期に希望を与えます」と結びました。

出席した職員の研修報告を抜粋して掲載します。
  • ◇看取りを特別な事として捉えるのではなく、高齢者がその時期に来ていることを自然 体で受け入れたい。
  • ◇看取る側だけの問題ではなく、看取られる側も最期を安らかに過ごし、生きる気持ち (意欲)を持ち続けてほしい。
  • ◇看取りに特別な対応や目標は必要なく、日常の小さな事(些細な事)にこそ大きな意味 があると思う。手に触れたり、話をしたり、それだけで元気になって安心する。それ はきっと“心”が通った介護だからこそできる事で、日々の関わり方が大事だと思う。
  • ◇もし、看取られる側の思いが看取る側と違ったとしたら…恐い!本当にその人の思い を叶える看取りは難しいと思う。
  • ◇特別なことをするのではなく、これまでの支援(身体・精神介護)と何ら変わらない対 応こそが重要で、いまの支援こそが看取りに繋がっていくのだと思う。
  • ◇生も歓喜!死も歓喜!!仕事として、家族として、そして、自分自身の事として、そ の時期が来るまで精一杯生きてほしい(生きたい)と思う。
  • ◇家族なくして看取りはないと思う。その時が来たから「お願いします」ではなく、本人 と家族のこれまでの関係性やこれからの関わり方が重要ではないだろうか。
  • ◇若くしてガンの告知を受けた身内のことを思い出し、 本人はもちろんのこと、家族も悲しみや苦しみ、不 安に耐え忍びながら、懸命に看取ったひと月余りだ った。これがきっかけで、看取りを比較的冷静に受 け止められるようになった気がする。
  • ◇人生の最後をどこで誰と過ごしたいですか?…私は 自分の家であり、家族です。

■あくまき(ちまき)作り
「柱のき~ずはおととしの~♪」…端午の節句を前に、4月21日に『あくまき』を作りまし た。入居者が“昔とった杵柄”を披露できる場面づくりを通して、子供の頃の思い出や郷 愁を誘う懐かしい味を食しながら、端午の節句を祝いました。
 竹皮を二晩ほど水に浸して柔らかくしたり、もち米をあく汁に一晩浸け込んだり、釜や 釜戸、薪などをご家族や職員から調達したり…事前の準備に追われました。
 当日は、もち米を竹皮に包み、釜戸を設置して薪で火を起こし、大きな羽釜で炊きま した。また、この日は赤飯も炊いて昼食でいただき、あくまきは3時のおやつに黄粉や 醤油など、それぞれの好みに味付けして食べました。灰汁の苦味がほどよく効いて、外 はトロトロ、中はプリプリの出来栄えに、一同「うんまかなぁ(美味しいねぇ)」「よぉ~ 出来ちょっ(よく出来ている)!」と大好評で、とっても美味しかったです。全部で30本 ほど作ったので、当法人の関係者や近所の皆さんに旬の味覚をおすそ分けしました。


■和気公園『藤まつり』(霧島市牧園町)
 4月28日、和気神社に隣接する和気公園の『藤まつり』見物に出かけました。桜の花見 会と同様、すっかりホームの恒例行事として定着しましたが、今年は午前が2号館、午 後が1号館にそれぞれ分かれて実施しました。天降川(あもりがわ)の渓流に沿って新緑 の山並みを眺めながら、片道20分のバスハイクです。
 満開を少し過ぎていましたが、薄紫を中心に白やピンクに彩られた藤の房がカーテン のように春風になびいて、訪れた見物客を魅了します。そんな藤棚の下で、持参した麦 茶と藤まつり名物の「五色饅頭」で茶話会を開き、初夏のひとときを満喫しました。


■霧島ブロック研修
 5月15日に姶良・伊佐地区認知症高齢者グループホーム連絡協議会(霧島ブロック)が 企画した『霧島ブロック研修』で、ブロック長の村岡(「ゆうゆう」管理者)が『認知症ケア に携わる者として』と題して講義をしました。この講義は、昨年11月に当ホームの職員 研修で使用した資料(スライド)を基に再構成した内容(本紙:第44号参照)で、霧島市内 の12事業所26名が出席しました。会場のゆうゆう2号館では、入居者と職員が受付でお 茶とお菓子を準備して、笑顔でお迎えしました。
 研修内容は、グループホームで働く新人・現任を問わず、人と接する介護の基本はコミ ュニケーションであり、高齢者あるいは認知症である前に一人の人間であることを忘れ てはならない。“認知症を見て、人を見る” 基本姿勢と自分や家族の立場に置き換えて接 する気持ちが大切で、認知症ケアに携わる者として、細やかな観察力と行動力、周囲へ の配慮や的確な状況判断で「仕事」と「業務」を使い分ける能力(考え方や捉え方)を養う人 財(人材)育成こそが重要であると結びました。※今年度は5回の開催を予定しています。

出席者への事前アンケートを抜粋して掲載します。
◆ 認知症ケアに携わる者として、大切にしたい事は何ですか?(新人・現任者回答)
○言葉遣い○個々の入居者に合ったケアの仕方(個別対応)○入居者が自分あるいは 親だったら…の気持ちに置き換えて考える(対応する)○一人ひとりの尊厳を大切にし たい○その人の気持ちになって、優しく接すること○入居者が暮らしやすい環境づ くり○笑顔で接し、不安にさせないケア○認知症と解っていても、何度も同じ話を されることに疲れ果てた態度をとらないようにしたい○入居者の声をよく聞き、プラ イドに配慮(傷つけない)しながら信頼関係を築き、笑顔を絶やさない○一人ひとりの 個性を大事にしたい○不愉快な思いをさせない○ちゃんと理解していただけるよう に、相手の目を見て(目線で)言葉を選びながら話をする○お年寄りの方々を敬う気持 ち(尊厳)を忘れない○認知症の人をひとりの人間として接し、その人の存在をありの ままに受け入れること○自身の感性(喜怒哀楽)をその人と一緒に共感できること ○認知症の症状をしっかり把握することと、その人の生活歴を知ること、自分の生活歴 を伝えることで、互いの信頼関係が深まり、人生の最期まで成長できると思う
◆ あなたは新人に何を求めますか?(現任者回答)
○人としてどうあるべきか?常に考える努力をしてほしい○高齢者を自分の親や家族 と思って接してほしい○いままで蓄えた知識を実践に役立ててほしい○思いやりの 心をいっぱい出してほしい○この仕事にやりがいを感じてほしい

【編集後記】
職員健診で40歳以上は心電図と腹囲測定が課せられ、ゆうゆう職員の8割が対象者。 定年延長や安定雇用で、入居者と同じく職員も高齢化が進んでいることに気付く。 「誰が入居者で職員か分からない」と冗談を言いつつも、経験と実績、自信と誇りをもっ て働く姿が頼もしい。健診のお陰で?今年も中高年パワー全開です!